
SYALE
Location: PREGO, Kanazawa
Date: 3 Febrary – 15 April 2018


とらわれずにさらす
ユーモアや偏り
洗練された日本を遊ぶ
金沢で出会う、好奇心をくすぐる洗練されたモノやヒト、古きも新しきも。独自の視点でそれらを交わらせた“遊び”の空間を設えた。
過去の仕事で生まれた商品や作品と、それに合わせて“見立てた”ものたちを展示・販売し、同時にオープンスタジオとして、ミーティング風景やデザインプロセス、コンセプトスケッチまたは試作など、クライアントワークだけでは表現できない実験的なクリエーションを重ね、街を通りゆく人や空間を訪れる人々と共有するのできる境界線のない公開制作の場として2018年2月〜4月の約2ヶ月半のスペースを運営。ここから創出した作品やプロジェクトは、以降の活動へつながる大きなターニングポイントとなった。
During Febraury 3 to April 15th, 2018 Ryosyke Harashima held exhibition which have a open studio and store with his works. And also he had several project between the period which are influenced his creation after the exhibition.


店舗のレジカウンターを背にした大きな白壁に、アイデアスケッチやデザインリサーチ資料を張り出していった。徐々に増えていく壁のスケッチや資料は展示空間を通り過ぎる人々の目に触れながら常に空間が変化することを表現するシンボリックな壁として機能した。



古民具で遊ぶ。
空間に触発されたコントラストEarly works of STILLEFE
オープンスタジオ&ストアの場となったのは、アパレルショップ向けのシンプルなホワイトキューブ。壁面の半分はガラス壁面の現代的な空間。本来の店舗仕様では在ることがなかった場づくりを試みようと、街や空間の雰囲気の対局に在る古いもの=古民具を什器として設えた。その中で出会った「竹籠」は、その瞬間にテーブルに仕立てること閃いた。STILLIFEの第一作目となったBamboo Basket Tableがそれであった。
Related Project >> STILLIFE



学術資料を晒す、アーカイブデータ活用の試みとしてNarratives of Academic Materials
学術の専門家と共同で主催したプロジェクトでは金沢の資料館に保管される学術資料を扱い、普段それらを見ることができない空間での展示方法や、伝統工芸との融合で新しい表出のあり方を試みた。この動きをきっかけにDesign & Academyのプロジェクトへと繋がった。
Related Project >> Academy & Design


明確な意志と洗練。感性を刺激する黒衣Clothing for Man of Creation
街の中心地でデザインの活動風景を晒すオープンスタジオとして、その様子を表現するコスチュームをファッションデザイナーと共同で仕立てた。常にアイデアを描き留めることのできるA4サイズのスケッチブックやファイルを入れることのできる大きなカンガルーポケット。インク、ペンシルで汚れることを厭わず、明確な意志(クリエーション)と洗練、そしてセンシティブをあらわす黒衣。
このコスチュームは会期中の出会いで、京都にあるラグジュアリーホテル「MOGANA」のルームウェアに採用された。






Photo by Nik Van Der Giesen, Ryosuke Harashima